2017/06
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百人一首 57♪
          み               ま
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に
くも        よは  つき
雲がくれにし 夜半の月かげ (紫式部 むらさきしきぶ)



『 読み方 』
メグリアイテ ミシヤソレトモ ワカヌマニ 
クモガクレニシ ヨワノツキカゲ

『 現代語訳 』
「久しぶりにめぐりあって、見たのはその人かどうかも見分けがつかないうちに、雲間にかくれてしまった夜半(やはん)の月のように、あの人は慌しく帰ってしまったよ。」

※めぐりあひて・・・表面は「月」とのめぐりあいをいい、裏には「友だち」とのめぐりあいをいう。
※見しやそれとも・・・見たのがそれ(月・友だち)かどうかとも。
※わかぬ間に・・・見分けがつかないうちに。「わか」は動詞「分く」の未然形。
※雲がくれにし・・・「雲がくる」は雲に隠れて見えなくなる。裏に、友だちが作者と別れて姿を消したことをいいこめる。
※夜半の月かげ・・・「夜半」は夜ふけ。「月かげ」は月光。「月」は友だちの比喩。

幼友だちとの束の間の再会と、その名残惜しさを詠んだ歌
紫式部の少女時代の作品だと考えられています。
『紫式部集』の詞書(歌の成立事情が書かれた部分)を読んでみましょう。

早うより童(わらは)友だちなりし人に(ずっと前から幼友だちであった人に)
年ごろ経て行き会ひたるが(何年もたって出会ったのだが)
「年ごろ」は「お年ごろ」ではありません。「長年」という意味。
ほのかにて(ほんのちょっとで)
対面の時間が短すぎました。それで、顔がちゃんと分からなかった。
何年も会っていないと、子供は顔が変わってしまいます。
そのことを、歌の中では「それともわかぬ(あの人かどうか見分けがつかない)」といっています。
七月十日のほど(7月10日ごろ)
もちろん陰暦です。10日の月は、夜の10時ごろ沈んでしまいます。
月に競ひて帰りにければ(月が沈むのと競争するように帰ってしまったので)

それで詠んだのが、この歌というわけですね。



『 作者について 』

紫式部 (970?~1014ごろ)

越前守藤原為時の娘。
藤原宣孝と結婚し、賢子(大弐三位)を生んだが、3年足らずで夫と死別。
その後、『源氏物語』を書き始めたといわれる。
のち、中宮彰子に出仕し、晩年まで仕えた。
家集に『紫式部集』がある。

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