2017/07
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百人一首 54♪
わす     ゆ すゑ
忘れじの 行く末までは かたければ
けふ  かぎ   いのち
今日を限りの 命ともがな (儀同三司母 ぎどうさんしのはは)



『 読み方 』
ワスレジノ ユクスエマデワ カタケレバ 
キョーオカギリノ イノチトモガナ

『 現代語訳 』
「いつまでも忘れまいというあなたの言葉が、遠い将来まで頼みにしがたいものだから、そういってくださる今日を最後とする命とあってほしいと思います。」

※忘れじの・・・あなたを忘れまいという。「忘れじ」は夫の言葉。「じ」は打消意志の助動詞。
※かたければ・・・むずかしいので。「かたけれ」は形容詞「かたし(難し)」の已然形。
※今日を限りの命・・・今日を最後として死んでゆく命。
※命ともがな・・・命であってほしい。「と」は格助詞。「もがな」は願望の終助詞。

作者のもとに夫が通い始めた頃に読んだ歌。
今風にいうと結婚当初の歌ですね。
作者の夫は関白藤原道隆。
道隆は53句目に出てきた藤原兼家の息子で、たいした苦労もなく父の政権を受け継ぎました。
作者は、その正妻にあたります。

「忘れじの」が少し分かりにくいですね。
これは、
「(いつまでも)忘れじ」(というあなたの言葉)
と考えて下さい。
「いつまでも忘れないよ、というあなたの言葉が」という意味です。

それが、
行く末までは(たのみ)難ければ
「遠い将来まで頼みがたいから・・・」。
今日を限りの命ともがな
「今日を最後の命であってほしい」。

「結婚のはじめに、あなたは永遠の愛を誓って下さる。
私は嬉しいけれど、本当に永遠なんてものがあるのでしょうか?
そう思うと、私はその言葉を聞いた今、幸福の絶頂で死んでしまえたらと思います。」
というわけです。



『 作者について 』

儀同三司母 (?~996)

高階成忠の娘。
藤原伊周(ふじわらのこれちか)の母。
本名、貴子。
円融天皇に仕え、高内侍(こうのないし)と呼ばれた。
のち、藤原道隆と結婚。
伊周・隆家(たかいえ)・定子(ていし)を生む。
道隆の死後、「中の関白家(なかのかんぱくけ)」の没落により、不幸な晩年を過ごした。
漢詩文をよくした才女として知られる。
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