2017/08
≪07  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   09≫
百人一首 43♪
あ  み    のち こころ
逢ひ見ての 後の心に くらぶれば
むかし    おも
昔はものを 思はざりけり (権中納言敦忠 ごんちゅうなごんあつただ / 藤原敦忠 ふじわらのあつただ)



『 読み方 』
アイミテノ ノチノココロニ クラブレバ
ムカシワモノオ オモワザリケリ

『 現代語訳 』
「あなたと契りを結んだあとのこの切なさに比べると、あなたと契りを結ぶ前は、もの思いなどしなかったのと同じですよ。」

※逢ひ見ての・・・「逢ひ見る」は男女が契りを結ぶという意味。
※後の心・・・契りを結んだあとの心。恋が成就(じょうじゅ)した現在の心境である。
※昔・・・相手と契りを結ぶ前。
※思はざりけり・・・「ざり」は打消の助動詞「ず」の連用形。「けり」は詠嘆の助動詞。

「逢ひ見る」という言葉は、男女が関係を結ぶ、という言葉です。
それ以前と、以後とでは、人の心が変わってくる・・・。
そういう心境の変化を詠んだのがこの歌です。

まず、恋。
相手にあこがれ、いいなと思い、イライラしながら、手紙のやりとりをします。
この段階では、ただ逢いたい一心です。
そのうちにチャンスが訪れて、恋の成就。
これが逢瀬(おうせ)ですね。

ところが、やって来たものは、待っていたものとは違いました。

待っていたときは、逢瀬を迎えると消えると思っていた、あのイライラ。それが、逢ったあとも消えなかった。
垣根を越えても、まだイライラしています。

「逢い見ての後」と「(逢ひ見ぬ)昔」。
どうやら、イライラの質が変わってしまったようですね。



『 作者について 』

権中納言敦忠=藤原敦忠(906~943)

左大臣藤原時平の三男。
母は在原棟梁(ありわらのむねなや)の娘かという。
従三位権中納言まで昇進。
三十六歌仙の1人。
和歌のほかに、琵琶の名手でもあった。
家集に『敦忠集』がある。

スポンサーサイト
Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール

クマコ

Author:クマコ
Photo-ZEROに所属。
自然風景が大好きです♪

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
リンク