2017/03
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百人一首 37♪
しらつゆ かぜ ふ    あき の
白露に 風の吹きしく 秋の野は
           たま  ち
つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける (文屋朝康 ふんやのあさやす)



『 読み方 』
シラツユニ カゼノフキシク アキノノワ
ツラヌキトメヌ タマゾチリケル

『 現代語訳 』
「白露に風の吹きしきる秋の野は、まるで、緒(お)につなぎとめていない玉が散りこぼれるようだよ。」

※白露・・・露のこと。草葉に置いた露が白く光って見えるのを強調した表現。
※吹きしく・・・「~しく(~頻く)」は、「しきりに~する」という意味。「風がしきりに吹く」。
※つらぬきとめぬ・・・「つらぬく」は「ぬく」ともいい、「穴に通す」。「とめぬ」の「ぬ」は打消の助動詞「ず」の連体形。「ひもを通して、しっかりつなぎとめておかない。」
※玉・・・「白玉」ともいう。真珠のこと。
※ける・・・詠嘆の助動詞「けり」の連体形。

白露の美しさを詠んだ歌。

「つらぬきとめぬ玉」というのが、この和歌の見どころです。
「玉」は真珠のこと。古代の人は、真珠に穴をあけて糸を通し、装身具(そうしんぐ)にしました。
穴をあけて糸を通し、真珠を動かないようにすることが、「つらぬきとむ」。
「つらぬきとめぬ」と打消をそえると、真珠がばらばらに飛び散ることになります。

秋の草葉の白露が、風にあおられて、吹き飛ばされています。
その姿を、まるで真珠が乱れ飛ぶようだというのですね。

「露」を写実的に描かないで、「玉」にたとえるのが古今調(こきんちょう)です。



『 作者について 』

文屋朝康(生没年未詳)

9世紀末から10世紀初めにかけての人。
文屋康秀の子。
官位は低かったが、『古今和歌集』成立直前の歌壇で活躍。
『古今和歌集』に1首、『後撰和歌集』に2首入集するものが、現存する歌のすべてで、伝記の詳細もわかっていない。
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