2017/11
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百人一首 36♪
なつ よ     よひ      あ
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
くも        つき
雲のいづこに 月やどるらむ (清原深養父 きよはらのふかやぶ)



『 読み方 』
ナツノヨワ マダヨイナガラ アケヌルオ
クモノイズコニ ツキヤドルラン

『 現代語訳 』
「短い夏の夜は、まだ宵のくちと思っているうちに明けてしまったが、月は今ごろ雲のどのあたりに宿っているのだろう。」

※夏の夜は・・・「は」は、他との区別をあらわす係助詞。「ほかの季節と違って、短い夏の夜は」。
※宵ながら・・・「宵」は夜に入って間もないころ。「ながら」は状態の継続を示す接続助詞、「~のままで」などと訳す。
※明けぬるを・・・「ぬる」は完了の助動詞「ぬ」の連体形。「を」は逆説の接続助詞。
※いづこ・・・「いづく」とする本文もある。
※やどるらむ・・・「らむ」は現在推量の助動詞で、「~いるのだろう」などと訳す。

夏の月への思い入れを詠んだ歌です。

夏の短夜(みじかよ)。
作者の深養父は、ひと晩中月を眺めて夜を明かしました。
よほど美しい月だったのでしょう。

あっという間に夜が明けてしまいます。
「まだ宵ながら」というのは、「宵のままで明けた」ということ。子どもっぽいと思えるほどの誇張ですね。

「雲のいづこに 月やどるらむ」というのは、月を擬人化した表現です。
夜が明けると、月は西山に沈みます。
しかしこの速さ、こんなに高速で夜が明けたのでは、とても月は追いつけないだろう。
最終ゴールの西山にたどりつく前に・・・。

「お月さん、いまごろ雲間のどこで中宿りしているのやら?」
何やら月のことを、急に姿を見失った相棒か何かのようにいいます。
これが擬人法
実際は雲間に隠れているだけなのですが・・・。



『 作者について 』

清原深養父(生没年未詳)

9世紀末から10世紀初めにかけての人。
清原元輔の祖父で、清少納言の曽祖父。
官位は低かったが、歌人として活躍、琴の名手でもあった。
晩年は洛北市原野(らくほくいちはらの)に補陀落寺(ふだらくじ)を建立し、隠棲したといわれる。
家集に『深養父集』がある。
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