2017/05
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百人一首 34♪
たれ    し  ひと     たかさご
誰をかも 知る人にせむ 高砂の
まつ むかし とも
松も昔の 友ならなくに (藤原興風 ふじわらのおきかぜ)



『 読み方 』
タレオカモ シルヒトニセン タカサゴノ
マツモムカシノ トモナラナクニ

『 現代語訳 』
「年老いた私は、いったいだれを親しい友としようかなあ。あの長寿の高砂の松でさえ、昔からの友ではないのだから。」

※誰をかも・・・「だれを~しようかなあ」。「か」は疑問、「も」は詠嘆の係助詞。
※知る人・・・自分をよく知ってくれている人。友人。
※高砂・・・兵庫県高砂市。古来「松」の名所として知られた。
※ならなくに・・・「なら」は断定の助動詞「なり」の未然形。「なくに」は逆説で「~ないことなのに。」順接「~ないことなので」と見る説もある。

老いの孤独を嘆いた歌。
二句切れで、倒置が起こっています。
文の切れ目でひっくり返してみましょう。

(年老いた私としては)高砂の松も昔の友ならなくに、誰をかも知る人にせむ。

高砂は、住吉(今の大阪市住吉区)とならんで松の名所。
そして古来、松は長寿の象徴とされてきました。
周囲にとり残された作者・・・。
親しい人はみんな死んでしまって、生きているのは、長寿で知られた高砂の松ぐらいしかありませんでした。
しかしそれも、しょせんは無生物。
ともに語るべき過去を共有しているわけではありません。
松は第一、人の言葉が分からない。

「ああ、私は、いったい誰を友達にしたらいいのかね?」
老松のからびた肌をなでながら、溜息をつく老人の姿が浮かんでくるような歌です。



『 作者について 』

藤原興風(生没年未詳)

9世紀後半から10世紀初めにかけての人。
最古の歌論として知られる『歌経標式(かきょうひょうしき)』の著者、藤原浜成の曾孫。
道成の子。
官位は低かったが、宇多朝の歌壇で活躍、管弦の道にもすぐれた。
三十六歌仙の1人。
家集に『興風集』がある。
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Author:クマコ
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自然風景が大好きです♪

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