2017/10
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百人一首 32♪
やまがは かぜ
山川に 風のかけたる しがらみは
ながれ       もみぢ
流れもあへぬ 紅葉なりけり (春道列樹 はるみちのつらき)



『 読み方 』
ヤマガワニ カゼノカケタル シガラミワ
ナガレモアエヌ モミジナリケリ

『 現代語訳 』
「山中の谷川に、風が仕掛けたしがらみとは、流れようとして流れきれない紅葉だったのだなあ。」

※山川・・・山中の谷川。「やまがわ」と詠む。「やまかわ」と詠むと、「山と川」の意になる。
しがらみ・・・水流をせきとめるために、川の中に杭(くい)を打ち、柴(しば)や竹を横に結びつけたもの。本来は人が仕掛けるものだが、ここでは擬人化して「風」が仕掛けたとする。
※流れもあへぬ・・・「流れきれない」。「~あへず」は「~しきれない」。
※なりけり・・・「なり」は断定の助動詞。「けり」は詠嘆の助動詞で、はじめて気づいたことに対する感動をあらわし「~だったのだなあ」などと訳す。

この歌は「なりけり」という構造です。
」で問いを発し、「」はその謎解き。
Aとは何かと思ったら、それはBだったよ」というで、「古今集」の時代にはこの表現を使った歌がたくさん詠まれました。

例文①
行く水に 数書くよりも はかなきは 思はぬ人を 思ふなりけり
「行く川の流れに数を書くよりも、もっとはかないものは何かと思ったら、それは自分を思ってくれない人を自分が愛することであったよ。」

例文②
照る月を 弓張としも いふことは 山辺をさして いればなりけり
「空に照る月を『弓張り月』というのは何故かと思ったら、それは月がいつも山辺をめざして弓を射るように入るからだったよ。」

「A」と「B」にどんな表現をもってくるかが作者の腕の見せどころでした。



『 作者について 』

春道列樹(?~920)

主税頭(一説には雅楽頭)新名の長男。
延喜10年/910年に文章生(もんじょうのしょう)となり、同20年壱岐守(いきのかみ)に任じられたが、赴任前に没した。
詳しい伝記は不明で、和歌も『古今和歌集』に3首、『後撰和歌集』に2首とどめるのみである。
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