2017/06
≪05  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   07≫
百人一首 24♪
                     たむけやま
このたびは ぬさもとりあへず 手向山
もみぢ にしき かみ
紅葉の錦 神のまにまに (菅家 かんけ / 菅原道真 すがわらのみちざね)



『 読み方 』
コノタビワ ヌサモトリアエズ タムケヤマ
モミジノニシキ カミノマニマニ

『 現代語訳 』
「今回の旅では、きちんとぬさを捧げることも出来ません。
そのかわり、手向山の紅葉の錦を神の御心(みこころ)のままにお受けとり下さい。」

※このたび・・・「たび」が「度(たび)」と「旅(たび)」との掛詞。
※ぬさ・・・「幣(ぬさ)」と書く。神への捧げもの。布や紙などを細かく切ったもの。神前にまき散らして、旅への安全を祈る。
※とりあへず・・・「とる」は「捧げる」。「あへず」は「~しきれない」。
※手向山・・・京都から奈良に抜ける途中にあった山。また固有名詞ではなく、神に「手向け」をする山の意であるとする説もある。ここでは後者とみておく。
※紅葉の錦・・・美しい紅葉を錦にたとえた表現。
※神のまにまに・・・「神の御心のままに」。あとに「お受け下さい」と補って解する。

菅原道真が、宇多上皇のお供をして奈良に行った時の歌です。
宇多上皇は道真を大抜擢して、右大臣にまで昇進させた人。
このとき道真は右大臣になる直前で、その生涯でも得意絶頂の時代でした。

幣のかわりに、紅葉をさしあげましょうという、絢爛豪華(けんらんごうか)な詠みぶり。

問題は、「ぬさもとりあへず」という表現です。
なぜ、幣を差し上げることが出来なかったのでしょうか?
これには、いろいろな説がありますが、主なものは次の3つです。
①急な旅行で用意が出来なかった。
②公務としての旅なので、私的な幣は持っていなかった。
③布の切れ端は、紅葉の錦と比べるとあまりにも見劣りがする。



『 作者について 』

菅家=菅原道真(845~903)

是善(これよし)の子。
文章博士(もんじょうはかせ)。
従二位右大臣まで昇進。
藤原氏全盛の宮廷で孤立し、太宰権帥(だざいごんのそち)として九州に流され、その地で死没。
死後、太政大臣を追贈された。
当代随一の漢学者・詩人。
漢詩集に『菅家文草(かんけぶんそう)』『菅家後集(かんけこうしゅう)』がある。
スポンサーサイト
Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール

クマコ

Author:クマコ
Photo-ZEROに所属。
自然風景が大好きです♪

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
リンク