2017/10
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百人一首 23♪
つきみ               かな
月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ
わ み ひと   あき
我が身一つの 秋にはあらねど (大江千里 おおえのちさと)



『 読み方 』
ツキミレバ チジニモノコソ カナシケレ
ワガミヒトツノ アキニワアラネド

『 現代語訳 』
「月を見ると、あれこれと限りなく物事が悲しく感じられる。
私ひとりのために来た秋ではないけれど・・・。」

※ちぢに・・・「千々に」と書く。「さまざまに」という意味である。
※我が身一つの・・・前の「千々に」との対照で、「ひとり」といわず「ひとつ」と表現している。
※秋にはあらねど・・・「ど」は逆説の接続助詞なので、上の句と倒置(とうち)になっていることがわかる。

これも歌合(うたあわせ)の歌。
全体は、上の句と下の句で倒置になっています。

我が身一つの秋にはあらねど 月見ればちぢにものこそ悲しけれ

「私ひとりのあきではないけれど、月を見ると全てが悲しくなってくる。」
倒置にすることで、余韻が出ます。
現在でも、「悪いけど、忘れて下さい。」というと言い放った感じがしますが
「忘れて下さい。悪いけど・・・。」というと、「悪いけど」という言いさした形が余韻を響かせます。
それと同じですね。

「千々に」と、我が身一つの「一」
→さりげなく「千」と「一」を照応させた対句(ついく)が用いられています。



『 作者について 』

大江千里(生没年未詳)

9世紀後半から10世紀初めにかけての人。
漢学者であった大江音人の子。
在原業平・行平の甥にあたる。
文章博士。
寛平6年(894年)、『白氏文集(はくしもんじゅう)』などの漢詩をもとに和歌を詠んだ『句題和歌』を宇多天皇に献上。

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