百人一首 22♪
2012-12-03(Mon)
ふ あき くさき
吹くからに 秋の草木の しをるれば
やまかぜ
むべ山風を あらしといふらむ (文屋康秀 ふんやのやすひで)
『 読み方 』
フクカラニ アキノクサキノ シオルレバ
ムベヤマカゼオ アラシトユーラン
『 現代語訳 』
「吹くとすぐに秋の草木がしおれるので、なるほど、山風を嵐といっているのであろう。」
※からに・・・~するとすぐに。
※むべ・・・なるほど。
※山風・・・山から吹きおろしてくる風。
※あらし・・・「荒らし」と「嵐」を掛けている。
※らむ・・・現在推量の助動詞、「~いるだろう」。
作者は文屋康秀。
言葉は巧みだが、内容は通俗的だと評された歌人です。
歌合(うたあわせ)に出した歌なので、実際の嵐を詠んだものではないと思われます。
1つ目の言葉遊び。
山から吹きおろす風を「嵐」というのはなぜか?
それは、秋の草木を「荒らし」てしまうから。
2つ目の言葉遊び。
山から吹きおろす風を「嵐」というのはなぜか?
それは、「山」と「風」を合わせると「嵐」になるから。
このような漢詩技巧を離合詩(りごうし)と言います。
→「嵐」の上と下を離すと「山」「風」になる。
ちなみに、この文屋康秀も六歌仙の1人です。
今迄に登場した六歌仙の歌人は、喜撰法師・小野小町・僧正遍昭・在原業平でしたね。
『 作者について 』
文屋康秀(生没年未詳)
9世紀半ばから後半にかけての人。
文屋朝康の父。
三河・山城などの下級地方官を経たあと、縫殿助(ぬいどのすけ)になったというが、詳細は不明。
『古今和歌集真名序(こきんわかしゅうまなじょ)』には、文琳(ぶんりん)とあり、六歌仙の1人。
歌の残るものは少なく、家集も現存していない。
吹くからに 秋の草木の しをるれば
やまかぜ
むべ山風を あらしといふらむ (文屋康秀 ふんやのやすひで)
『 読み方 』
フクカラニ アキノクサキノ シオルレバ
ムベヤマカゼオ アラシトユーラン
『 現代語訳 』
「吹くとすぐに秋の草木がしおれるので、なるほど、山風を嵐といっているのであろう。」
※からに・・・~するとすぐに。
※むべ・・・なるほど。
※山風・・・山から吹きおろしてくる風。
※あらし・・・「荒らし」と「嵐」を掛けている。
※らむ・・・現在推量の助動詞、「~いるだろう」。
作者は文屋康秀。
言葉は巧みだが、内容は通俗的だと評された歌人です。
歌合(うたあわせ)に出した歌なので、実際の嵐を詠んだものではないと思われます。
1つ目の言葉遊び。
山から吹きおろす風を「嵐」というのはなぜか?
それは、秋の草木を「荒らし」てしまうから。
2つ目の言葉遊び。
山から吹きおろす風を「嵐」というのはなぜか?
それは、「山」と「風」を合わせると「嵐」になるから。
このような漢詩技巧を離合詩(りごうし)と言います。
→「嵐」の上と下を離すと「山」「風」になる。
ちなみに、この文屋康秀も六歌仙の1人です。
今迄に登場した六歌仙の歌人は、喜撰法師・小野小町・僧正遍昭・在原業平でしたね。
『 作者について 』
文屋康秀(生没年未詳)
9世紀半ばから後半にかけての人。
文屋朝康の父。
三河・山城などの下級地方官を経たあと、縫殿助(ぬいどのすけ)になったというが、詳細は不明。
『古今和歌集真名序(こきんわかしゅうまなじょ)』には、文琳(ぶんりん)とあり、六歌仙の1人。
歌の残るものは少なく、家集も現存していない。
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