2017/10
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百人一首 18♪
すみ え  きし    なみ
住の江の 岸による波 よるさへや
ゆめ かよ ぢ ひと
夢の通ひ路 人めよくらむ (藤原敏行朝臣 ふじわらのとしゆきあそん)



『 読み方 』
スミノエノ キシニヨルナミ ヨルサエヤ
ユメノカヨイジ ヒトメヨクラン

『 現代語訳 』
「住の江の岸に寄る波ではないが、夜までも、夢の通い路で、あなたはどうして人目を避けようとしているのだろうか。」

※住の江・・・住吉の浦。現在、大阪市住吉区にある住吉神社付近の海岸。
※住の江の岸による波・・・「よる」を導き出す序詞
※さへ・・・添加の副助詞。「~までも」などと訳す。
※や・・・疑問の係助詞。「~か」などと訳す。
※夢の通ひ路・・・夢の中で、男が女に会うために通う道。
※人めよくらむ・・・「人め」は人の目。「よく」は「避ける」。「らむ」は現在の原因・理由を推量する助動詞。「どうして~いるのだろう」などと訳す。

「住の江の岸による波」は「よる」を導き出す序詞です。
序詞は飾りですから、実質的には、まず

(昼だけでなく)夜さへや 夢の通ひ路 人めよくらむ

だけを読むことになります。

「昼だけでなく夜まで、夢の中で、どうしてあなたは人目を避けようとなさるのでしょう」と、女が男に対して恨み言をいった歌。
古代の人は、愛があれば、夢の中に相手があらわれると信じていました。
「夢の中で人目を避ける」というのは、「夢の中にあらわれてくれない」ということになります。
「夢の中にあらわれてくれないのは、愛がない証拠!」
そう作者は言いたいようですね。



『 作者について 』

藤原敏行朝臣(?~907)

没年は昌泰(しょうたい)4年/901年という説もある。
陸奥出羽按察使(むつでわあぜち)・藤原富士麿の子。
母は紀名虎(きのなとら)の娘。
清和・陽成・光孝・宇多天皇の四代に仕え、従四位上(じゅしいじょう)・右兵衛督(うひょうえのかみ)まで昇進。
三十六歌仙の1人。
和歌のほかに能書家としても知られた。

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