2017/11
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百人一首 12♪
あま かぜ くも かよ ぢ ふ  と
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ
    すがた
をとめの姿 しばしとどめむ (僧正遍昭 そうじょうへんじょう)



『 読み方 』
アマツカゼ クモノカヨイジ フキトジヨ
オトメノスガタ シバシトドメン

『 現代語訳 』
「空を吹く風よ、雲の中の通路を吹き閉ざしてくれ。
舞い終わって帰っていく天女(てんにょ)たちの姿を、もうしばらくここにとどめておきたいと思うのだ。」

※天つ風・・・空を吹く風。
※雲の通ひ路・・・雲の中の通路。天女が天と地を往来する時に、そこを通ると考えている。
※をとめの姿・・・五節(ごせち)の舞姫(まいひめ)を天女に見立てた表現。
※む・・・意志の助動詞。「~よう・~たい」などと訳す。

「五節(ごせち)の舞」というのが、毎年宮中で行われていました。
陰暦(いんれき)11月。その年の収穫を祝う「豊明節会(とよあかりのせちえ)」で、貴族の娘の中から未婚の美しい子が4人選ばれて(新天皇が即位した時は5人です)、天皇の前で舞を披露します。
その4人が、「五節の舞姫」。
その舞の起こりは、天武天皇(てんむてんのう)が吉野に行ったとき、天女がおりてきて舞をまったことにあるとされています。

この歌は僧正遍昭がまだ出家する前の、良岑宗貞(よしみねのむねさだ)といっていた若き頃、この舞を見て興奮して詠んだ歌と言われています。
西洋ならば、「ブラボー」と言って、カーテンコールをするところです。

宗貞は「天つ風」に命じます。
風よ!どうかこの天女を帰らせないでおくれ。

六歌仙および三十六歌仙の1人。
六歌仙と言えば・・・この間登場した喜撰法師小野小町もそうでしたね。



『 作者について 』

僧正遍昭(816~890)

桓武天皇の孫で、俗名を良岑宗貞といった。
仁明(にんみょう)天皇に寵愛され、蔵人頭に昇ったが、天皇の崩御にあい出家。
在俗中は宮廷でもてはやされた美男だったが、出家後は比叡山で修行をきわめ、のちに僧正となった。
六歌仙の1人。
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