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百人一首 10♪
         い  かへ   わか
これやこの 行くも帰るも 別れては
し   し      あふさか せき
知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸 せみまる)



『 読み方 』
コレヤコノ イクモカエルモ ワカレテワ
シルモシラヌモ オーサカノセキ

『 現代語訳 』
「これがまあ、都を出て行く人も、帰って来る人も、知っているひとも、知らない人も、ここで別れてはまた逢うという、あの有名な逢坂の関なのであるよ。」

※これやこの・・・「これがまあ、あの有名な~であるよ」。最後の「逢坂の関」にかかる。
※行くも帰るも・・・都から出て行く人も、都に帰る人も。
※知る人も知らぬ人も・・・知っている人も知らない人も。
※逢坂の関・・・近江国(おうみのくに / 滋賀県)と山城国(やましろのくに / 京都府)の境にある関所。京都から東国への出口にあたるので重要視されていた。「逢ふ」との掛詞として用いられることが多い。

バスガイドのお姉さんが、「これがかの有名なスカイツリーでございます!」などといいます。
「これやこの」はそういうニュアンスの言葉なんですね~。

蝉丸は逢坂の関のほとりに住んでいました。
その日常に、ふと、蝉丸は人の世のはかなさを感じてこの歌を詠んだのでしょう。
会者定離(えしゃじょうり)。
会うは別れのはじめで、出会った者は、いつか必ず別れなければならない。
近江と山城の国境にあった逢坂の関では、そういう出会いと別れが日常的にくり広げられていました。

※生者必滅(しょうじゃひつめつ) 会者定離(えしゃじょうり)
仏教の思想で
「生ある者はいつか必ず滅びなければならず、会った者は必ず別れねばならない。
この世には永遠に変わらないものなどなく、形あるものは壊れ、命あるものは必ず滅びる」という「無常観(むじょうかん)」の考え方。

蝉丸は、滋賀県にある蝉丸神社で主神としてまつられています。



『 作者について 』

蝉丸(生没年未詳)

9世紀後半から10世紀頃の人物と思われるが、経歴は不明。
『後撰和歌集』の詞書によると、逢坂の関のほとりに住んでいた隠者だという。
醍醐天皇の第四皇子であったとか、目が不自由な琵琶法師で源博雅に琴の秘曲を伝えたなど様々な伝説がある。



♪ クマコのちょっと一息コーナー ♪

ようやく、百人一首の10句目に到達しました~♪
1日1句ずつの勉強ですので、なんとか10句マスター出来ましたよん♪♪v(^^)
あと90句、頑張りま~す♪♪♪

それはそうと、今回・10句目もまたまたふか~~い歌ですね~。@@
「無常観」、勉強すればするほどアチコチに派生して、お馬鹿なクマコはギブアップです~。

この歌を勉強していて、先日にお通夜の席でお坊さんからお聞きしたお話と俳句を思い出しました。
「 散る桜 残る桜も 散る桜 」 (良寛 りょうかん

2つの歌と「無常観」を、プラス思考・クマコはこう解釈しました。(スルーして下さいネ。)
1つ1つの出会いを大切に。
別れゆく人への「感謝」の気持ちを忘れずに。
そして、自分自身の「今」を大切に。
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