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百人一首 5♪
おくやま もみぢ ふ     な しか
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の

こゑ とき  あき かな
声きく時ぞ 秋は悲しき (猿丸大夫 さるまるだゆう)



『 読み方 』
オクヤマニ モミジフミワケ ナクシカノ
コエキクトキゾ アキワカナシキ

『 現代語訳 』
「奥山に散り敷いた紅葉を踏みわけ、妻を求めて鳴く鹿の声をきくとき、秋はひときは悲しいものと身にしみて感じられる。」

※奥山・・・人里離れた山の奥深いところ。
※紅葉踏みわけ・・・「人(作者)」を主語とする説と、「鹿」を主語とする説とがある。
※鹿・・・雄鹿(おじか)である。秋になると、雄鹿は雌鹿(めじか)を求めて鳴く。

「花々、草々が枯れ落ちたのち・・・。
秋は老いを感じさせる季節です。
老いはやがて死をもたらす。
だから悲しい。」
と、中国の昔の人たちは感じていました。
中国の人たちの影響を受けていた平安貴族も、同じように「秋は悲しい」と感じていたようです。

生産労働に従事する農民にとって、秋は収穫の時期で実り豊かな楽しい季節。
自然とたたかう必要のない、都会生活者である貴族ならではの感覚により詠まれた歌。



『 作者について 』

猿丸大夫(生没年未詳)

三十六歌仙の1人だが、くわしい伝記は不明。
じつは弓削(ゆげ)氏の道鏡といった俗説もあり、さまざまな伝説にいろどられた謎の歌人である。
猿をもって全国を行脚した下級宗教家で、1人ではないと説く学者もいる。

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(非公開コメント受付中)

No title
「秋は悲しき」にだまされてはいけません(笑)。奥山の紅葉に鹿も鳴く。日本の風流の最高峰ではありませんか。美中の美です。「私は人生の奥義を窮めてきた。仏教という最高の教えにもふれた。しかし、仏さんから声が聞こえる。「まだ悟らないのか。ここまでもみじを見せても、悟れないのか」と。
だまされました~。@@
タオさん、こんにちは♪
いつも丁寧なコメントを下さいまして、ありがとうございます♪(^^)

そのような解釈もあるのですね~。
古人の歌ですので作者に質問することは出来ないので答えのようなものは1つでないことや、想像する楽しみのようなものを百人一首を勉強していて感じている今日この頃であります。
「このような考え方。解釈があるのか~。」と。(^^)

それなので、タオさんが下さったコメントを興味深く読ませて頂きました。
ありがとうございました。(^^)
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