2017/08
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百人一首 85♪
よ          おも        あ
夜もすがら もの思ふころは 明けやらで
ねや
閨のひまさへ つれなかりけり (俊恵法師 しゅんえほうし)



『 読み方 』
ヨモスガラ モノオモーコロワ アケヤラヌ 
ネヤノヒマサエ ツレナカリケリ

『 現代語訳 』
「一晩中もの思いにふけっているこの頃は、夜もいっこうに明けきらないで、恋人ばかりか寝室のすき間までがつれなく思われることですよ。」

※夜もすがら・・・一晩中。
※もの思ふころは・・・もの思いにふけっているこの頃は。「もの思ふ」は、つれない恋人ゆえのもの思い。
※明けやらで・・・夜が明けきらないで。
※閨のひまさへ・・・「閨」は寝室。「ひま」はすき間。「さへ」は添加をあらわす助詞。「(~の上に)~までも」などと訳す。この場合は、「恋人のうえに、寝室のすき間までも」がつれないという気持ち。
※つれなかりけり・・・「つれなし」は、薄情だ。

女の立場に立って、薄情な男を恨んだ恋の歌。

夜もすがら 物思ふころは 明けやらで

もの思う「ころ」といっていることに注意して下さい。
もの思う今日でもなく、もの思う今宵でもありません。
もの思うこのごろですから、男の来ない夜が、ここ数日続いていることが分かります。
女は思い悩んで、眠れぬ夜を過ごすので、夜がなかなか明けないわけです。

閨のひまさへ つれなかりけり
この下の句が、古来、この歌のポイントだといわれてきました。他に類例がなく、俊恵独自の工夫が感じられる表現だからです。
恋人がつれないうえに、寝室の戸のすき間までもがつれなく感じられる・・・・・。
たしかに少し変わった表現ですね。
女は輾転反側(てんてんはんそく)しながら、ふと、戸のすき間に目をやったが、すき間からは一条の光りももれてこない。明けやらぬ戸のすき間までもが我が身をさいなむ。
「ああ。せめて明かりを・・・・・。」という、夜が明けることを待ち望む気持ちが込められているのですね。



『 作者について 』

俊恵法師 (1113~1191年?)

源俊頼の子。経信の孫。
百人一首には、経信・俊頼・俊恵と三代で撰入される。
東大寺の僧だったが、のち京都の白河に住み、自宅を歌林苑と称して、歌会・歌合を催した。
家集に『林葉集』。
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