2017/08
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百人一首 82♪
おも         いのち
思ひわび さても命は あるものを
う           なみだ
憂きにたへぬは 涙なりけり (道因法師 どういんほうし)



『 読み方 』
オモイワビ サテモイノチワ アルモノオ 
ウキニタエヌハ ナミダナリケリ

『 現代語訳 』
「あの人ゆえに思い悩み、それでも、命だけはつないでいるのに、そのつらさにたえられないものは、涙だったのだなあ。」

※思ひわび・・・思い悩み。
※さても・・・それでも。「さ」は上の「思ひわび」を受ける。
※あるものを・・・あるのに。
※憂きにたへぬは・・・「憂き(こと)にたへぬ(もの)は」と解する。「つらさにたえられないものは」の意。

歌道熱心で有名な道因法師の詠んだ恋の歌。
恋歌だというだけで、いつ、どんな事情で詠まれた歌かということはまったく分かっていません。

「だけど~だけど・・・・・」と逆説を2度使っていることに注意して下さい。

思ひわび さても 命はある
「さても」は逆説です。
思い悩む、それでも、命はある。

命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり
「ものを」も逆説です。
命はある、しかし、涙はとまらない。
この逆説は、言い換えると、「身体は平気、でも、心はボロボロ」ということですね。

道因は、「だけど、だけど」と子どもみたいに身もだえしながら、心はボロボロなのに身体だけは平気でいることの不思議を思っているようです。



『 作者について 』

道因法師 (1090~?)=俗名、藤原敦頼(ふじわらのあつより)

従五位上左馬助に任じたが、承安2年(1172年)に出家。
能因に匹敵する「すき者」として知られ、説話も多い。
治承3年(1179年)、右大臣兼実家の歌合に90歳で参加。
その後まもなく没したかと思われる。







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