2017/10
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百人一首 80♪
なが    こころ し    くろかみ
長からむ 心も知らず 黒髪の
みだ   けさ         おも
乱れて今朝は ものをこそ思へ (待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ)



『 読み方 』
ナガカラン ココロモシラズ クロカミノ 
ミダレテケサワ モノオコソオモエ

『 現代語訳 』
「あなたとの逢瀬で黒髪が乱れた今朝、あなたの末長い愛情もどうなるものかわからず、私は心乱れてもの思いに沈んでいます。」

※長からむ心・・・末長く変わらない心。
※乱れて・・・「黒髪が乱れて」と「心乱れて」という2つの意味をかねている。「黒髪のように乱れて」ととる説もある。
※ものをこそ思へ・・・「ものを思ふ(もの思いをする)」の強調された表現。

これも、「久安百首(きゅあんひゃくしゅ)」の歌。

後朝の朝(共寝の翌朝)。
男からの歌にこたえて、返歌をおくったという設定で詠まれています。

この歌のように、言葉と言葉とが微妙に響き合った歌は、いくつかのパートにわけて分析するとわかりやすくなります。
作者の堀河には申し訳ないのですが、こま切れにして内容を追ってみましょう。

まず、第一のパート。
黒髪の 乱れて・・・
この表現で、女が男とすごした夜の様子がわかります。女は男に最後の一線を越えさせてしまった・・・。

つぎに、第二のパート。
乱れて今朝は ものをこそ思へ・・・
それでも、女の心は千々に乱れています。「乱れて」というところが、第一のパートと重なっていることに注意して下さい。
黒髪が「乱れて」に、心が「乱れて」が重なっている。女は自分の乱れた心を、乱れた黒髪に重ねて見ているわけですね。

長からむ心も知らず・・・
男と夢のような夜を過ごしたのに、どうして女は心乱れるのか・・・。
そのカギが、このパートに隠されています。
「長からむ」というのは、永遠の愛ということでしょう。
そんなものがあるのか、と、女は思っているみたいです。
これでよかったのか・・・と。

黒髪の 乱れて・・・
そしてまた、黒髪を見ます。
女のもの思いは、ぐるぐると循環して、ふたたび黒髪に戻ってきました。
心の乱れはとどまるところを知らないといった趣です。



『 作者について 』

待賢門院堀河 (生没年未詳)

源顕仲の娘。
はじめ前斎院令子内親王に仕え、六条と呼ばれた。
のち、待賢門院(崇徳院の母)に仕えて堀河と呼ばれるようになった。
待賢門院の出家と同時にそのあとを慕って尼となる。
院政期歌壇の代表的女流歌人。
家集に『待賢門院堀河集』。



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