2017/03
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百人一首 66♪
              おも  やまざくら
もろともに あはれと思へ 山桜
はな        し  ひと
花よりほかに 知る人もなし (前大僧正行尊 さきのだいそうじょうぎょうそん)



『 読み方 』
モロトモニ アワレトオモエ ヤマザクラ 
ハナヨリホカニ シルヒトモナシ

『 現代語訳 』
「私がおまえをなつかしく思うように、おまえも私をなつかしく思ってくれ、山桜よ。この山の中では、花のおまえ以外に、私の心を知る友はいないのだから。」

※もろともに・・・ともに。
※あはれ・・・しみじみとなつかしい。
※思へ・・・山桜に対して、「思へ」という。下の「山桜」は「山桜よ」という呼びかけ。擬人法である。
※花よりほかに・・・花以外に。
※知る人・・・知友。自分の心を知ってくれている人。

大峰山(おおみねさん)の桜を詠んだ歌。

作者の行尊は、修行をするために大峰山にのぼりました。大峰は修験道(しゅげんどう)の霊地です。行尊がどんな修行をしていたかは分かりませんが、修験道ですから相当な荒行(あらぎょう)だったでしょうし、毎日が孤独とのたたかいだったと思われます。

そんなある日のこと。
行尊は全山鬱蒼と常緑樹が生い茂る中に、ひっそりと咲く山桜を見つけました。
枝が風に吹き折られても、けなげに花を咲かせている山桜。行尊はうれしくなってしまい、桜に呼びかけずにいられませんでした。

「おい山桜、おれの気持ちを知っているのはおまえだけだよ!」

けわしい山中での、きびしい修行・・・。
孤独な自分の姿が、孤独な山桜に重なって、行尊の胸を打ちました。



『 作者について 』

前大僧正行尊 (1055~1135)

三条天皇の皇子、敦明親王の子。参議源基平の子。
12歳で園城寺(おんじょうじ)/三井寺(みついでら)に入り、諸国の山岳修行を経て、天台座主大僧正となる。
加持祈祷(かじきとう)の誉(ほま)れが高く、白河・鳥羽・崇徳三天皇の護持僧(ごじそう)。
家集に『行尊大僧正集』がある。
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