2013-03-18(Mon)
はら こ い み
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの
くもゐ おき しらなみ
雲居にまがふ 沖つ白波 (藤原忠通 ふじわらのただみち)
『 読み方 』
ワタノハラ コギイデテミレバ ヒサカタノ
クモイニマゴー オキツシラナミ
『 現代語訳 』
「大海原に船を漕ぎ出して見渡すと、雲と見まがうばかりに沖の白波が立っているよ。」
※わたの原・・・大海原。
※漕ぎ出てて見れば・・・船を漕ぎ出して見渡すと。
※ひさかたの・・・「雲居」の「雲」にかかる枕詞。
※雲居・・・雲。
※まがふ・・・見間違える。
※沖つ白波・・・沖の白波。
宮中の歌合で詠まれた歌。そのときの題は「海上遠望」でした。
船で海上に乗り出すと、はるか沖合いに白波が見える。その白波は白雲と見まがうばかり・・・。波の白と雲の白とが渾然一体となっています。そして、バックには青く大きな空。
まことに、スケールの大きな叙景歌です。
『 作者について 』
藤原忠通 (1097~1164)
父の忠実のあとを継ぎ、長らく摂関の地位にあった。
漢詩・和歌・書に秀で、政治家としても力量を発揮。
保元の乱で弟・頼長を倒し、政界に君臨。
晩年は法性寺に隠棲。
家集に『田多民治集(ただみちしゅう)』がある。
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの
くもゐ おき しらなみ
雲居にまがふ 沖つ白波 (藤原忠通 ふじわらのただみち)
『 読み方 』
ワタノハラ コギイデテミレバ ヒサカタノ
クモイニマゴー オキツシラナミ
『 現代語訳 』
「大海原に船を漕ぎ出して見渡すと、雲と見まがうばかりに沖の白波が立っているよ。」
※わたの原・・・大海原。
※漕ぎ出てて見れば・・・船を漕ぎ出して見渡すと。
※ひさかたの・・・「雲居」の「雲」にかかる枕詞。
※雲居・・・雲。
※まがふ・・・見間違える。
※沖つ白波・・・沖の白波。
宮中の歌合で詠まれた歌。そのときの題は「海上遠望」でした。
船で海上に乗り出すと、はるか沖合いに白波が見える。その白波は白雲と見まがうばかり・・・。波の白と雲の白とが渾然一体となっています。そして、バックには青く大きな空。
まことに、スケールの大きな叙景歌です。
『 作者について 』
藤原忠通 (1097~1164)
父の忠実のあとを継ぎ、長らく摂関の地位にあった。
漢詩・和歌・書に秀で、政治家としても力量を発揮。
保元の乱で弟・頼長を倒し、政界に君臨。
晩年は法性寺に隠棲。
家集に『田多民治集(ただみちしゅう)』がある。
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