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2013/03
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百人一首 71~80♪
「百人一首 71♪」
ゆふ    かどた いなば
夕されば 門田の稲葉 おとづれて
あし       あきかぜ ふ
芦のまろやに 秋風ぞ吹く (大納言経信 だいなごんつねのぶ / 源経信 みなもとのつねのぶ)

「百人一首 72♪」
おと    たかし はま     なみ
音にきく 高師の浜の あだ波は
      そで
かけじや袖の ぬれもこそすれ (祐子内親王家紀伊 ゆうしないしんのうけのきい)

「百人一首 73♪」
たかさご をのへ さくら さ
高砂の 尾上の桜 咲きにけり
とやま かすみ た
外山の霞 立たずもあらなむ (権中納言匡房 ごんちゅうなごんまさふさ/大江匡房 おおえのまさふさ)

「百人一首 74♪」
       ひと はつせ  やま
うかりける 人を初瀬の 山おろしよ
           いの
はげしかれとは 祈らぬものを (源俊頼朝臣 みなもとのとしよりあそん)

「百人一首 75♪」
ちぎ           つゆ いのち
契りおきし させもが露を 命にて
     ことし  あき
あはれ今年の 秋もいぬめり (藤原基俊 ふじわらのもととし)

「百人一首 76♪」
    はら こ  い  み
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの
くもゐ       おき しらなみ
雲居にまがふ 沖つ白波 (藤原忠通 ふじわらのただみち)

「百人一首 77♪」
せ       いは        たきがは
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
     すゑ   あ       おも
われても末に 逢はむとぞ思ふ (崇徳院 すとくいん)

「百人一首 78♪」
あはぢしま     ちどり  な こゑ
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に
   よねざ      すま せきもり
いく夜寝覚めぬ 須磨の関守 (源兼昌 みなもとのかねまさ)

「百人一首 79♪」
あきかぜ      くも   た  ま
秋風に たなびく雲の 絶え間より
   い   つき  かげ
もれ出づる月の 影のさやけさ (藤原顕輔 ふじわらのあきすけ)

「百人一首 80♪」
なが    こころ し    くろかみ
長からむ 心も知らず 黒髪の
みだ   けさ         おも
乱れて今朝は ものをこそ思へ (待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ)
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百人一首 71♪
ゆふ    かどた いなば
夕されば 門田の稲葉 おとづれて
あし       あきかぜ ふ
芦のまろやに 秋風ぞ吹く (大納言経信 だいなごんつねのぶ / 源経信 みなもとのつねのぶ)



『 読み方 』
ユーサレバ カドタノイナバ オトズレテ 
アシノマロヤニ アキカゼゾフク

『 現代語訳 』
「夕方になると、門前の田の稲葉をそよそよと鳴らし、芦ぶきの田舎家に、秋風が吹き渡ってくるよ。」

※夕されば・・・夕方になると。「さる」は「去る」ではなく、「時間が到来する」という意味。「夕されば」は、和歌でよく用いられた表現。
※門田・・・家の前の田。地味(ちみ)の肥えた豊かな田で、収穫はその家の私用とする。「山田(山にある田)」に対する語。
※おとづれて・・・音をたてて訪ねてきて。「おとづる」には「訪問する」という意味もあるが、原義は「音をたてる」。
※芦のまろや・・・芦で屋根をふいた田舎家。

たのいへのあきかぜ
「田家秋風(田舎家の秋風)」という題で詠まれた歌。


京都郊外、梅津の里。
そこに、作者の友人、源師賢の別荘がありました。この歌は、師賢の別荘に、歌人仲間が集まった時の題詠です。
「門田」とか、「稲葉」とか、「芦のまろや」とか・・・。
田園のにおいのする言葉がいっぱい並んでいますね。

叙景歌ですが、とても新鮮です。
視覚だけで「田家秋風」を歌っているわけではありません。
田舎家に秋風が渡ってきます。その風は、まず稲葉をそよそよと音をたてる。聴覚です。
作者は聴覚によって、まず秋風をとらえようとしています。
ついで、その風が、田舎家に吹いてきます。これは肌に感じる感覚。触覚ですね。

視覚と聴覚と触覚 ― 。
その3つで、立体的に「田家秋風」をつかまえる詠み方が、題詠であるこの歌に、いかにも実景といった真実味を与えています。



『 作者について 』

大納言経信 (1016~1097)=源経信。

正二位大納言まで昇進。
博学多才で、漢詩・和歌・管弦といずれの道にもすぐれ、公任とならんで「三船の才」と謳われた。
藤原通俊の『後拾遺集』に対し、『難後拾遺』を書いて批判したことは有名。
家集に『経信集』がある。
プロフィール

クマコ

Author:クマコ
自然風景が大好きです♪

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