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2012/11
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百人一首 11♪
    はら やそしま      こ  い
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと
ひと  つ     あま つりぶね
人には告げよ 海人の釣舟  (参議篁 さんぎたかむら / 小野篁 おののたかむら)



『 読み方 』
ワタノハラ ヤソシマカケテ コギイデヌト
ヒトニワツゲヨ アマノツリブネ

『 現代語訳 』
     おき            おおうなばら
「(遠い隠岐に流される私は)大海原に点在する多くの島々をめざして
こぎ出して行ったと、都にいる人に告げておくれ。漁師の釣舟よ。」

※わたの原・・・大海原。「わた」は海の古語。
※八十島・・・多くの島々。「八十」は「数多くの」という意味。
※かけて・・・めざして
※漕ぎ出でぬ・・・「ぬ」は完了の助動詞で、「~た・~てしまった」などと訳す。
※人・・・家族・友人など、作者を知る都の人をさす。
※海人・・・漁師。

小野篁は、遣唐副使として唐の国におもむくことになりました。
ところが出発にあたり、遣唐大使・藤原常嗣(ふじわらのつねつぐ)の船に故障が見つかります。
大使の常嗣は、篁の船と交換することを朝廷に願い出ました。
それが許可されたとき篁は朝廷に抗議しましたが、聞き入られませんでした。
怒った篁は仮病を使い乗船を拒否。
その勢いで遣唐使を風刺する漢詩まで作ってしまった彼は、嵯峨上皇の怒りを買い、隠岐に流されることになります。
死刑が廃止されていた当時、島流しは極刑でした。
その時に詠んだ歌になります。

隠岐に向かうルートは、大阪湾から瀬戸内海を経て、日本海に向かいます。
季節は冬でした。
流罪なので、見送ってくれる人もいません。
行く手の海原には、瀬戸内の島々が点々と映るばかりです。
そして、猟師の釣舟・・・。
失意の篁は、たったひとりで、その釣舟に語りかけます。
「のう、釣舟。篁はあれをめざして去ったと、そちから告げよ。都の者どもにな。」と。

ちなみに、篁は飛鳥時代の遣隋使である小野妹子(おののいもこ)の子孫にあたります。
中学生の頃、「妹子なのに、男の人なんだ~。」と驚いたことがありましたっけ。(^^)



『 作者について 』

参議篁=小野篁(802~852年)

平安初期の学者・漢詩人・歌人。
当代屈指の漢詩人、小野岑守(おののみねもり)の長男。
隠岐から召還されてのちは、蔵人頭(くろうどのとう)・参議(さんぎ)・従三位(じゅさんみ)にのぼった。
直情径行の人物で、逸話が多い。
小野道風は篁の甥、小野小町もその一族だったと考えられる。

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百人一首 1~10♪
「百人一首 1♪」
あき た  かりほ いほ  とま あら
秋の田の 仮庵の庵の 苫を荒み 
  ころもで  つゆ
わが衣手は 露にぬれつつ   (天智天皇 てんじてんのう)

「百人一首 2♪」
はるす   なつき      しろたへ
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 
ころも     あま かぐやま
衣ほすてふ 天の香具山 (持統天皇 じとうてんのう)

「百人一首 3♪」        
        やまどり を       を
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 
       よ          ね
ながながし夜を ひとりかも寝む (柿本人麻呂 かきのもとのひとまろ)

「百人一首 4♪」
たご  うら     い   み     しろたへ
田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 
ふじ  たかね  ゆき ふ
富士の高嶺に 雪は降りつつ (山部赤人 やまべのあかひと)

「百人一首 5♪」
おくやま もみぢ ふ     な しか
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
こゑ とき  あき かな
声きく時ぞ 秋は悲しき (猿丸大夫 さるまるだゆう)

「百人一首 6♪」
かささぎ わた はし   しも
鵲の 渡せる橋に おく霜の
しろ  み     よ
白きを見れば 夜ぞふけにける (中納言家持 ちゅうなごんやかもち)

「百人一首 7♪」
あま はら     み     かすが
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
みかさ やま  い   つき
三笠の山に 出でし月かも (安部仲麿 あべのなかまろ)

「百人一首 8♪」   
   いほ みやこ
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
よ   やま  ひと
世をうぢ山と 人はいふなり (喜撰法師 きせんほうし)

「百人一首 9♪」
はな いろ
花の色は うつりにけりな いたづらに
   み よ
わが身世にふる ながめせしまに (小野小町 おののこまち)

「百人一首 10♪」       
         い  かへ   わか
これやこの 行くも帰るも 別れては
し   し      あふさか せき
知るも知らぬも 逢坂の関 (蝉丸 せみまる)
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