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2012/10
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百人一首 4♪
たご  うら     い   み     しろたへ
田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 
ふじ  たかね  ゆき ふ
富士の高嶺に 雪は降りつつ (山部赤人 やまべのあかひと)



『 読み方 』
タゴノウラニ ウチイデテミレバ シロタエノ
フジノタカネニ ユキワフリツツ

『 現代語訳 』
「田子の浦に出て眺めると、真っ白な富士の高嶺に、しきりに雪が降りつづけているよ。」

※田子の浦・・・駿河国(静岡県)にあった海岸。現在の田子の浦と同じ場所であったかどうかは疑問。現在地よりも西だと考える学説が多い。
※つつ・・・反復・継続をあらわす接続助詞。「何度も~する」「~しつづける」などと訳す。

富士は「不尽(ふじ)」です。
富士に降る雪は永遠に尽きることがない。
真っ白な雪が、冬に降って、春に降って、夏も消えません。
そして再び冬に戻ります。
永遠で巨大な雪のかたまり。
それが富士のイメージ。

「山柿(さんし)の門」という言葉がありますが、山柿はこの奈良時代を代表する歌人・山部赤人と柿本人麻呂をさすといわれています。
人麻呂の歌は、果てもない夜。
赤人の歌は、尽きることのない雪。
白と黒のはざまに、「永遠」というイメージが横たわっています。

この歌は「万葉集」にものっています。
「 田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける 」
※降りける・・・「(ここに来てはじめて知ったが)雪が降っていたんだなあ」という、実景にもとづいた感動を表しています。

実景に基づく「万葉集」の歌と比べると、「降りつつ」を用いた「百人一首」はイメージ(幻想)の世界なのかもしれませんね。



『 作者について 』

山部赤人(生没年未詳)

奈良時代初期の下級官人。
後世、柿本人麻呂とともに「歌の聖」と仰がれたが、どんな人生を歩んだかはよくわかっていない。
人麻呂は叙情にすぐれ、赤人は叙景歌に新境地をひらいた。
『万葉集』に長歌13首、短歌37首を残す。

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百人一首 3♪
        やまどり を       を
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 
       よ          ね
ながながし夜を ひとりかも寝む (柿本人麻呂 かきのもとのひとまろ)



『 読み方 』
アシビキノ ヤマドリノオノ シダリオノ
ナガナガシヨオ ヒトリカモネン

『 現代語訳 』
「山鳥の長く垂れ下がった尾のように、長い長いこの夜を、私はたったひとりでねることになるのだろうかなあ。」

※あしびきの・・・「山」にかかる枕詞(まくらことば)。
※枕詞(まくらことば)・・・強調とイメージづけを目的に、特定の言葉にかぶせられる5音の装飾語。
※山鳥・・・山の鳥ではありません。キジ科のヤマドリ
※しだり尾・・・「しだり」は「下垂る」が変化した形。「しだれ桜」の「しだれ」と同じで、力なく垂れ下がった様子をいう。
※かも・・・「か」が疑問、「も」が感動をあらわす。

雄の尾がうんと長い。その長い尾っぽのように、長い長い秋の夜長を、私はひとりで寝ることになるのかな・・・という、ひとり寝のさびしさを詠んだ歌。

この歌も解釈が2通りあるようです。

1つは、男性である人麻呂が女性の立場で詠んだという説。

もう1つは、男性である人麻呂が男性の気持ちで詠んだという説。
「山鳥の尾の しだり尾の」・・・「尾」は、 「尾」のほかに「雄」という意味を含ませた掛詞(かけことば)という考え方から、男のひとり寝と考えるもの。
※掛詞(かけことば)・・・一つの言葉に二つの意味を持たせる技法。

作者の柿本人麻呂は、持統天皇の時代に『歌の聖(ひじり)』と言われて活躍した歌人です。
「万葉集」では「人麻呂」と書き、「ひとまろ」と読むのが正しいのですが、平安時代には「人丸」と書いて「ひとまる」で通っていました。
作者の分からない王朝人好みのいい歌が書かれているような時は、「これは人丸が詠んだ歌だ。」「こんなすごい歌が詠めるのは『歌の聖(ひじり)』と言われた人丸以外にはない。」と神格化してゆくようになりました。

そして、兵庫県明石市の柿本神社に、『火災防止』と『安産』の神様として祀られています。
「ひとまる」は「火止まる」だから、『火災除け』。
「ひとまる」は「人生まる」だから、『安産』。



『 作者について 』

柿本人麻呂(生没年未詳)

持統・文武天皇時代(7世紀末~8世紀初)に活躍した宮廷歌人。
すぐれた歌を詠んだが、官位は低かった。
紀貫之によって、「歌の聖」と仰がれたように、後世の歌人たちから尊敬され、やがては「歌神」として神格化された。
百人一首 2♪
はるす   なつき      しろたへ
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 
ころも      あま かぐやま
衣ほすてふ 天の香具山 (持統天皇 じとうてんのう)



『 読み方 』
ハルスギテ ナツキニケラシ シロタエノ
コロモホスチョー アマノカグヤマ

『 現代語訳 』
「春が過ぎて、夏が来てしまったらしい。夏になると白妙の衣をほすという、この天の香具山に。」

※白妙・・・楮(こうぞ)の白い木の皮で織った布のこと。純白で、つやがある。
※てふ・・・「といふ」→「とふ」→「てふ」と変化した語。「~という」と訳す。

この歌の解釈は2通りあるようです。

1つは
「持統天皇は、御所から庶民の着る白い着物が山に干してあるのを見て、『おやまあ・・・もう夏のなのね!』
 とお思いになった説。

もう1つは
天の香具山は、卯(う)の花がだくさん咲くところ。
夏になると人間は衣更えをしますが、天の香具山に真っ白な卯の花が咲き乱れているようすは、まるで山が
衣更えしているように見えます。
「白妙の衣」は、山に咲く卯の花を着物にたとえて詠んだ比喩だとする説。
※卯(う)の花・・・空木(うつぎ)。



『 作者について 』

持統天皇(645~702)

第41代天皇で、奈良時代の人。
天智天皇の皇女で、天武天皇の皇后。
天武天皇の崩御ののち、即位して女帝となり、都を藤原京に移す。
残された歌の中では、天武天皇の死を悼む挽歌が有名。
百人一首 1♪
あき   かりほ いほ  とま あら
秋の田の 仮庵の庵の 苫を荒み 
  ころもで  つゆ
わが衣手は 露にぬれつつ  (天智天皇 てんじてんのう)



『 読み方 』
アキノタノ カリオノイオノ トマオアラミ
ワガコロモデワ ツユニヌレツツ

『 現代語訳 』
「秋の田のそばにある仮小屋の、苫の網み目があらいので、その中で番をしている私の袖は
夜露にしっとりぬれ続けている。」

※苫・・・スゲ・チガヤなどの雑草類。編んで屋根を作る。
※衣手・・・袖のこと。
※AをBみ・・・「AがBなので」と訳す重要構文。和歌のみで使う。

この歌はもともと、奈良時代の農民が作った労働歌でした。
それが時の流れの中で、天智天皇の作として伝えられていきました。
天智天皇は偉い人だから、きっと情け深いに違いない。
だからこの歌は、天智天皇が農作業の苦労を思いやって作られた歌なのだ。
との説があります。



『 作者について 』

天智天皇(626~671)

第38代天皇で、奈良時代の人。
舒明(じょめい)天皇の皇子。
母は皇極(こうぎょく)天皇。
中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)と呼ばれた頃、蘇我氏を滅ぼし、大化の改新を推進。
近江(おうみ)/滋賀県に都を開いた。
歌人としては『万葉集』に見られる大和三山(やまとさんざん)の歌が有名。



中学生の頃に朧げにしか勉強しなかった百人一首。
最近になり昔の日本語の美しさに惹かれ、きちんと勉強したくなってきました。
1日1句覚えたら、3ヶ月ちょっとで覚えられるかも♪
ネット検索が早い携帯電話になったので、ノート代りにブログを活用したいと
思います。(^^)
撮影に出掛けている時はお休みしますが、頑張るぞ~!

けっ、けして、ブログのネタ切れではあ~りませんよ。(汗)
百人一首が終わったら、何にしよう。(大汗)
清流煌く 尚仁沢♪
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栃木県 塩谷町(しおやまち) 尚仁沢(しょうじんさわ)

清らかな流れが美しい、尚仁沢。
朽木からニョキニョキと顔を覗かせるキノコの姿に、可愛らしい秋を感じた週末でした♪

ここで一句
「 キノコ見て 今夜は鍋と 決めた午後 」
フォトブック完成しました~♪
クマコの長年の夢「写真展」に、今年参加することが出来ました~。
ヤッタ━━━ヾ(*≧∀≦*)ノ━━━!!!

モンベルサロンの広報ご担当者様、モンベルスタッフの皆様へ
この度は大変大変お世話になりました。
幾つかの会場へ常駐させて頂き、スタッフの皆様の温かい笑顔や細やかなお気遣いに心から
感謝しております。

メンバー全員と良き交流をさせて頂いている、前田さんへ
町田店での開催の際には、色々とお世話になりました。
前田さん、その節はありがとうございました!

それから忘れてはいけない有難き友、くりてんしさんへ
ブログでPhoto-ZEROの写真展「四季の彩」をご案内してくれて、いつも本当にありがとう!!

そして、そして、ご多忙な中、写真展会場へ足をお運び下さいました皆様へ
綺麗なお花、嬉しいお土産、心温まるお言葉、おしゃべりさせて頂いた楽しい時間等々・・・
数え切れない程の多くの贈り物を下さいまして、ありがとうございました。

皆様から頂いた多くの贈り物を励みに、メンバー一同自然風景を愛でる気持ちを大切に、
これからも頑張ってゆきたいと思います。

そのような思い出深き「第1回写真展」を記念致しまして、この度リーダーが「フォトブック」
を作って下さいました。
クマコの宝物が、また1つ増えましたよん♪
ャッタ─ヽ(*´v`*)ノ─ァァ!!

第2回・第3回~と思い出のフォトブックを増やしていけるよう、大事なメンバーとずっ~と仲良く
してゆきたいと思います♪
クック隊長、ひなちゃん、これからも宜しくお願いします。
そして、クマコを「捨てクマ」しないで下さいね~。
(*⌒∇⌒*)


☆フォトブック『MyBook Gallery』は、こちらからご覧頂けます。
  よろしかったらご覧下さい♪(^^)
    ↓    ↓    ↓    
Photo-ZERO 第1回写真展「四季の彩」
苔生した木々が印象的な、横河(よっご)渓谷♪
012_7899-2 ポイントコントラスト強く
鹿児島県 屋久島 横河(よっご)渓谷

苔生した木々と岩が印象的な場所でした~♪
美しさとは裏腹に、こちらも雨が降ると渓谷の水が鉄砲水と化し
増水する危険な渓谷のようです。
もし行かれる機会がございましたら、天候にはくれぐれもご注意下さい。

【 写真展のお知らせ 】
2012年10月13日(土)~10月28日(日)
モンベル岡山店のサロンにて、クマコが所属する写真団体「Photo-ZERO」の写真展を開催します。
遠方のため会場にメンバーは滞在出来ませんので、ご案内をすることが出来ませんが、お近くへお出掛けの機会がございましたら是非お立ち寄り下さい。
透明感溢れる 淀川♪
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鹿児島県 屋久島 淀川

透き通った穏やかな流れが印象的な、淀川。
ここだけが時間が止まっているような、不思議な場所でした。

ここで一句
「 しばらくは 渓にこもるや 夏の終わり 」


ご存知の方もいらっしゃるかと思うので、先に白状しちゃいま~す。
上の句は、松尾芭蕉を真似っ子しました。(*^^*)

奥の細道の道中、日光「裏見の滝」に立ち寄り芭蕉が詠んだ句
「 しばらくは 滝にこもるや 夏の初(げのはじめ) 」

ちなみにクマコの愛読書は、ラズウェル細木さんの『酒のほそ道』です。
食欲の秋、読書の秋ですね~♪(^^)

【 写真展のお知らせ 】
2012年10月13日(土)~10月28日(日)
モンベル岡山店のサロンにて、クマコが所属する写真団体「Photo-ZERO」の写真展を開催します。
遠方のため会場にメンバーは滞在出来ませんので、ご案内をすることが出来ませんが、お近くへお出掛けの機会がございましたら是非お立ち寄り下さい。
霧煙る 白谷雲水峡 後編♪
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鹿児島県 屋久島 白谷雲水峡 

標高620mの「登山道入口」から標高850mくらいに位置する「苔の森」まで、
往復の登山所要時間は約2時間半~3時間位です。
(休憩時間、撮影時間、マッタリ時間を除く)

標高というと分かり難いので、クマコ語に変換しますと・・・
「山の遥か上にある駐車場まで車で移動して、駐車場近くの登山入口から登山
開始」という感じです。

「もののけ姫」のイメージから観光地かと思っておりましたが、険しい登山が
待っていました。@@
山の天気は変わりやすいので雨も降りますし、雨量が多くなれば渓谷や河原で
は増水しますので、美しさと紙一重の自然への恐怖感も感じた次第です。

もし訪れる機会がございましたら、雨具の持参はもちろんのこと、無理せずに
ゆとりを持って登山をお楽しみ下さい。(^^)
霧煙る 白谷雲水峡 前編♪
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鹿児島県 屋久島 白谷雲水峡

今回、屋久島を訪れた1番のお目当て、「白谷雲水峡」。
ジブリの映画「もののけ姫」のモチーフとなった「苔の森」が有名ですね♪

晴れマークオンリーのお天気予報を見事に裏切ってくれて、念願の霧の世界を楽し
んで参りました。+.゚(´▽`人)゚+.゚シュッテキ♪♪♪

ここで一句 
「 霧煙る 白き森での あさきゆめ 」

屋久島へ行ってきました♪
「日記」と書きながら、前回掲載から10日以上経過しておりました。(汗)
ノンビリではありますが、引き続き「日記」(月記?)を続けていきたいと
思います。ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ

近況報告になります。
この3連休を利用して、屋久島の「淀川」・「白谷雲水峡」・「横河渓谷」へ
行って参りました~。
憧れの地は、どこも素晴らしかったです。

念願の「首折れ鯖(プリプリのお刺身。注:しめ鯖ではあ~りません。)」
「飛び魚の唐揚げ」・「三岳」も美味しかったぁ~。
また来年も行くから、待っててねん。屋久島さん♪
来年は「飛び魚のお刺身」を食べに行きま~す♪♪
☆:*・゚(●´∀`●)ホェ:*・゚

写真の出来はイマイチですが、機材のお手入れ・荷物の整理が終わりま
したら掲載してゆきたいと思いますので、よろしかったらご覧下さい。
(o´・∀・`o)ニコッ♪

ここで一句
「 頑張った ご褒美ビール ほろ苦し 」
プロフィール

クマコ

Author:クマコ
自然風景が大好きです♪

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