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2013-01-16(Wed)
「百人一首 41♪」こひ な た恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
ひとし おも人知れずこそ 思ひそめしか
(壬生忠見 みぶのただみ)「百人一首 42♪」ちぎ そで契りきな かたみに袖を しぼりつつ
すゑ まつやま なみこ末の松山 波越さじとは
(清原元輔 きよはらのもとすけ)「百人一首 43♪」あ み のち こころ逢ひ見ての 後の心に くらぶれば
むかし おも昔はものを 思はざりけり
(権中納言敦忠 ごんちゅうなごんあつただ / 藤原敦忠 ふじわらのあつただ)「百人一首 44♪」あ た逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに
ひと み うら人をも身をも 恨みざらまし
(中納言朝忠 ちゅうなごんあさただ / 藤原朝忠 ふじわらのあさただ)「百人一首 45♪」 ひと おも
あはれとも いふべき人は 思ほえで
み身のいたづらに なりぬべきかな
(謙徳公 けんとくこう / 藤原伊尹 ふじわらのこれただ)「百人一首 46♪」ゆら わた ふなびと た由良のとを 渡る舟人 かぢを絶え
ゆくへ し こひ みち行方も知らぬ 恋の道かな
(曽禰好忠 そねのよしただ)「百人一首 47♪」やへむぐら やど八重葎 しげれる宿の さびしきに
ひと み あき き人こそ見えね 秋は来にけり
(恵慶法師 えぎょうほうし)「百人一首 48♪」かぜ いは なみ風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
おもくだけてものを 思ふころかな
(源重之 みなもとのしげゆき)「百人一首 49♪」 ゑじ ひ よる もみかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え
ひる き おも昼は消えつつ ものをこそ思へ
(大中臣能宣 おおなかとみ の よしのぶ)「百人一首 50♪」きみ を いのち君がため 惜しからざりし 命さへ
なが おも長くもがなと 思ひけるかな
(藤原義孝 ふじわらのよしたか)
2012-12-18(Tue)
「百人一首 31♪」あさ ありあけ つき み朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに
よしの さと ふ しらゆき吉野の里に 降れる白雪
(坂上是則 さかのうえのこれのり)「百人一首 32♪」やまがは かぜ山川に 風のかけたる しがらみは
ながれ もみぢ流れもあへぬ 紅葉なりけり
(春道列樹 はるみちのつらき)「百人一首 33♪」ひさかた ひかり はる ひ久方の 光のどけき 春の日に
ごころ はな ちしづ心なく 花の散るらむ
(紀友則 きのとものり)「百人一首 34♪」たれ し ひと たかさご誰をかも 知る人にせむ 高砂の
まつ むかし とも松も昔の 友ならなくに
(藤原興風 ふじわらのおきかぜ)「百人一首 35♪」ひと こころ し人はいさ 心も知らず ふるさとは
はな むかし か花ぞ昔の 香ににほひける
(紀貫之 きのつらゆき)「百人一首 36♪」なつ よ よひ あ夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
くも つき雲のいづこに 月やどるらむ
(清原深養父 きよはらのふかやぶ)「百人一首 37♪」しらつゆ かぜ ふ あき の白露に 風の吹きしく 秋の野は
たま ちつらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
(文屋朝康 ふんやのあさやす)「百人一首 38♪」わす み おも ちか忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
ひと いのち を人の命の 惜しくもあるかな
(右近 うこん)「百人一首 39♪」あさぢふ をの しのはら しの浅茅生の 小野の篠原 忍ぶれど
ひと こひあまりてなどか 人の恋しき
(参議等 さんぎひとし / 源等 みなもとのひとし)「百人一首 40♪」 いろ い こひしのぶれど 色に出でにけり わが恋は
おも ひと とものや思ふと 人の問ふまで
(平兼盛 たいらのかねもり)
2012-12-03(Mon)
「百人一首 21♪」いま こ い ながつき今来むと 言いしばかりに 長月の
ありあけ つき ま い有明の月を 待ち出でつるかな
(素性法師 そせいほうし)「百人一首 22♪」ふ あき くさき吹くからに 秋の草木の しをるれば
やまかぜむべ山風を あらしといふらむ
(文屋康秀 ふんやのやすひで)「百人一首 23♪」つきみ かな月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ
わ み ひと あき我が身一つの 秋にはあらねど
(大江千里 おおえのちさと)「百人一首 24♪」 たむけやまこのたびは ぬさもとりあへず 手向山
もみぢ にしき かみ紅葉の錦 神のまにまに (
菅家 かんけ / 菅原道真 すがわらのみちざね)「百人一首 25♪」な あふさかやま名にしおはば 逢坂山の さねかづら
ひと人にしられで くるよしもがな
(三条右大臣 さんじょうのうだいじん / 藤原定方 ふじわらのさだかた)「百人一首 26♪」をぐらやま みね ば こころ小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
いま ま今ひとたびの みゆき待たなむ
(貞信公 ていしんこう / 藤原忠平 ふじわらのただひら)「百人一首 27♪」 はら なが いづみがはみかの原 わきて流るる 泉川
み こひいつ見きとてか 恋しかるらむ
(中納言兼輔 ちゅうなごんかねすけ / 藤原兼輔 ふじわらのかねすけ)「百人一首 28♪」やまざと ふゆ山里は 冬ぞさびしさ まさりける
ひとめ くさ おも人目も草も かれぬと思へば
(源宗于朝臣 みなもとのむねゆきあそん)「百人一首 29♪」 を を はつしも心あてに 折らばや折らむ 初霜の
お しらぎく はな置きまどはせる 白菊の花
(凡河内躬恒 おおしこうちのみつね)「百人一首 30♪」ありあけ み わか有明の つれなく見えし 別れより
あかつき う暁ばかり 憂きものはなし
(壬生忠岑 みぶのただみね)
2012-11-16(Fri)
「百人一首 11♪」 はら やそしま こ いわたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと
ひと つ あま つりぶね人には告げよ 海人の釣舟
(参議篁 さんぎたかむら / 小野篁 おののたかむら)
「百人一首 12♪」あま かぜ くも かよ ぢ ふ と天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ
すがたをとめの姿 しばしとどめむ
(僧正遍昭 そうじょうへんじょう)「百人一首 13♪」
つくばね みね お がは筑波嶺の 峰より落つる みなの川
こひ ふち恋ぞつもりて 淵となりぬる
(陽成院 ようぜいいん)「百人一首 14♪」
みちのく たれ陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに
みだ乱れそめにし われならなくに
(河原左大臣 かわらのさだいじん)「百人一首 15♪」
きみ はる の い わかな君がため 春の野に 出でて若菜つむ
ころもで ゆき ふわが衣手に 雪は降りつつ
(光孝天皇 こうこうてんのう)「百人一首 16♪」
わか やま みね おたち別れ いなばの山の 峰に生ふる
き かへ こまつとし聞かば いま帰り来む
(中納言行平 ちゅうなごんゆきひら / 在原行平 ありわらのゆきひら)「百人一首 17♪」 かみよ き たつたがはちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
みずからくれなゐに 水くくるとは
(在原業平朝臣 ありわらのなりひらあそん)「百人一首 18♪」すみ え きし なみ住の江の 岸による波 よるさへや
ゆめ かよ ぢ ひと夢の通ひ路 人めよくらむ
(藤原敏行朝臣 ふじわらのとしゆきあそん)「百人一首 19♪」なにはがた あし ま難波潟 みじかき芦の ふしの間も
あ よ す逢はでこの世を 過ぐしてよとや
(伊勢 いせ)「百人一首 20♪」 いま おな なにはわびぬれば 今はた同じ 難波なる
あ おもみをつくしても 逢はむとぞ思ふ
(元良親王 もとよししんのう)
2012-11-13(Tue)
「百人一首 1♪」あき た かりほ いほ とま あら秋の田の 仮庵の庵の 苫を荒み
ころもで つゆわが衣手は 露にぬれつつ
(天智天皇 てんじてんのう)「百人一首 2♪」はるす なつき しろたへ春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
ころも あま かぐやま衣ほすてふ 天の香具山
(持統天皇 じとうてんのう)「百人一首 3♪」
やまどり を を
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
よ ねながながし夜を ひとりかも寝む
(柿本人麻呂 かきのもとのひとまろ)「百人一首 4♪」
たご うら い み しろたへ
田子の浦に うち出でて見れば 白妙の
ふじ たかね ゆき ふ富士の高嶺に 雪は降りつつ
(山部赤人 やまべのあかひと)「百人一首 5♪」
おくやま もみぢ ふ な しか
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
こゑ とき あき かな声きく時ぞ 秋は悲しき
(猿丸大夫 さるまるだゆう)「百人一首 6♪」
かささぎ わた はし しも
鵲の 渡せる橋に おく霜の
しろ み よ白きを見れば 夜ぞふけにける
(中納言家持 ちゅうなごんやかもち)「百人一首 7♪」
あま はら み かすが
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
みかさ やま い つき三笠の山に 出でし月かも
(安部仲麿 あべのなかまろ)「百人一首 8♪」
いほ みやこ
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
よ やま ひと世をうぢ山と 人はいふなり
(喜撰法師 きせんほうし)「百人一首 9♪」はな いろ花の色は うつりにけりな いたづらに
み よわが身世にふる ながめせしまに
(小野小町 おののこまち)「百人一首 10♪」
い かへ わか
これやこの 行くも帰るも 別れては
し し あふさか せき知るも知らぬも 逢坂の関
(蝉丸 せみまる)